大きな面がお迎え
子宝・安産・子供の無事成長を祈る女性を救済する仏様が祀られている寺社
与良町にある真言宗のお寺。
もとは「長松寺」という名前でしたが、武田信玄が川中島の戦いに赴く際、この寺で戦勝を祈願したことから正保2年(1645年)に「長勝寺」と改められたといわれています。
山門の脇には如意輪観音(にょいりんかんのん)を祀る十九夜堂があります。女性を守る仏様で、「十九夜さん」として親しまれてきました。
毎月旧暦の19日の夜に地区の女性たちが集まり、お供えをしてろうそくを灯し、子宝や安産を祈願していたそうです。
境内には江戸時代末期に建設された「郷蔵」も残されています。
年貢米の保管や飢饉などに備えた村の共同倉庫に使われていたもので、現在でも集会所として使用されています。
小諸城下に残る唯一の郷蔵で、令和4年(2022年)に国の登録有形文化財に登録されました。