小諸城址懐古園内に建つ明治の文豪 島崎藤村の記念館。
藤村は教師として働く傍ら、訳文や随筆を執筆。
詩作を始めると、浪漫派の詩人として地位を確立していきます。
明治32年に小諸義塾に英語と国語の教師として赴任した後、「もっと自分を新鮮に、そして簡素にすることはないか」と自らに問い、文学者となることを決意しました。
この記念館には、詩作から転向した初の長編小説「破壊」の直筆原稿や、小諸義塾の教師時代に添削した作文帖、小諸の住居で愛用していた品々が展示されています。
藤村が原稿用紙を買い求めていた大和屋紙店との取引を記録した大福帳など、ここでしか見られない貴重な逸品にも接することができます。